頼朝の年貢免除を記念した富士塚
どんな伝承か
建久四年、源頼朝は富士の巻狩りを終えたとき、甲州一円の租税を免じた。その恩を記念するため、富士山のよく見える地に塚を築いたという。これを富士塚と呼んでいる。韮崎市円野町上円井に伝わる話で、『口碑伝説集』に採られている。塚の由来を語るだけの短い条で、誰が築いたのか、塚にまつわる怪異や禁忌があるのかまでは伝えられていない。
原典より
建久四年源頼朝は、富士の巻狩りを終ったとき、甲州一円の租税を免じた。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))
『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。