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御出子(筒戸)=将門の子若松の名づけの由来

所在地茨城県つくばみらい市筒戸御出子
年代平安中期(伝承)
登場平将門、若松、中村佐市、将門の妾の父
出典将門伝説——民衆の心に生きる英雄

どんな伝承か

茨城県の将門ゆかりの故蹟を列記した中の一項である。筑波郡谷和原村筒戸に「御出子」という地がある。将門が当国の守護であったとき、中村佐市の媒女を妾として一子をもうけ若松と名づけたが、のちに千葉義文が領地を巡検した際にこの子を見て「御出子」と言ったことからこの名がついたと伝える。この若松は、のちの村岡五郎であるという。『相馬系図』にも、将門の子良忠の母は中村庄司の娘で、乱のとき懐妊五か月であったため在所へひそかに疎開させられ、そこで若松と名づけた子をあげたと註記があり、同型の伝えの広がりがうかがえる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))

『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。

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