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将門を売った妾ゆえ咲かない桔梗

所在地千葉県佐倉市(将門山)
年代天慶年間(約1050年前)
登場平将門、桔梗の前、俵藤太秀郷、平貞盛、将門の妾(秀郷の妹・回し者)、将門を討った武将、将門を討った従兄
出典佐倉市史 民俗編――伝説・怪異

どんな伝承か

平将門は天慶二年十一月に関東一円を従えて平親王を名乗ったが、翌年二月、従兄の平貞盛や俵藤太秀郷らに滅ぼされた。その場所がいわゆる将門山だという。用心深い将門は、自分とうり二つの武士を六人もそばに置いていたので、誰が本物か見分けがつかなかった。ところが妾の桔梗の前は実は秀郷の妹で、敵の回し者だった。朝日を受けて紫の光を放つ者が本物だと兄にひそかに知らせたため、将門はついに討たれた。その恨みのせいで、将門山では夏になっても桔梗が花をつけないと伝わる。咲かずの桔梗の伝説は木下や東金、市川にもあるという。

原典より

その場所がいわゆる将門山だというのであるが、そこでは夏になっても、決して桔梗は咲かないのである。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)

『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。

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