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将門の武練に始まる野馬追

所在地福島県南相馬市原町区
年代将門以来・毎年五月中の申の日
登場平将門、相馬忠胤、著者が野馬追を見た時の藩主
出典将門伝説——民衆の心に生きる英雄

どんな伝承か

『奥相茶話』は、天下の祭礼のうち最たるものは野馬追であるとして、その起こりを説く。将門は馬を野に放ってこれを駆り追い、変化をきわめ、大軍の懸引の変遷を学んだ。関八州の兵を集め、陣を進退して野馬を駆ったさまは四界の壮観であったといい、あらかじめ馬上の働きを見て機変の応を察したのが野馬追の始まりであるという。将門以来この祭礼は絶えることがなく、先主が宇多・行方に移ってから文治より今まで四百五十年、祭例の絶えた年はない。祭礼は五月中の申の日で、中村の城の南五里に当たる広野を原の町と呼び、東西三里、南北一里余に及ぶという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))

『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。

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