仲の悪い姉宮と妹宮の氷川神社
どんな伝承か
さいたま市桜区田島の氷川神社は下の宮と呼ばれ、姉宮にあたる。同じ区の西堀にある氷川神社は上の宮で、妹宮にあたるという。ところがこの姉妹の二社は、たいへん仲が悪いと伝えられている。十月五日と六日は田島の節供、六日と七日は西堀の節供にあたるが、その三日間には必ず雨が降るといわれるのは、そのためだという。
原典より
浦和市田島の氷川神社は、下の宮といって姉宮にあたり、同市西堀の氷川神社は、上の宮といって妹宮にあたる。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。