落城の血に染まる川と赤飯
どんな伝承か
八王子城が落ちたあと、城のそばを流れる川の水は、討たれた者たちの血で赤く染まったという。その水で飯を炊くと、飯にも赤い色が移ったと語り伝えられている。城下の中宿では、これにちなんで毎年六月二十四日に赤飯を炊き、落城をしのぶならわしが生まれたと伝わる。
原典より
八王子城の落城後、川の水は死者の血で赤く染まったので、この川水で飯をたくと赤い色がついたという。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。