家康が憩った戸ヶ崎山王社の権現松
どんな伝承か
三郷市戸ヶ崎の山王社は、慶長十一年(一六〇六)十一月十九日に東照宮すなわち徳川家康が鷹狩りをした際、この地に床机を据えて腰を下ろしたので、その跡に勧請された社だという。境内には囲い一丈六、七尺の古い松があり、これを権現松と呼ぶ。家康がこの木の下で休んだことに由来する名である。出典は『新編武蔵風土記稿』巻二九と『三郷町文化財調査報告』。
原典より
戸ヶ崎の山王社は慶長十一年(一六〇六)十一月十九日、東照宮(家康)が放鷹のとき、この地に床机(腰掛)を据えられたので、その跡に当社を勧請したものという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。