今宮神社の家康公駒つなぎの欅
どんな伝承か
秩父市中町の今宮神社にある大ケヤキは、幹回り七・三メートル、高さ二五・四メートルで、地上二・四メートルの所から五本の幹に分かれ、枝を大きく広げた樹勢盛んな老木である。樹齢は五百年といわれる。徳川家康が秩父へ馬を進めたとき、この木に馬を繋いだことから「家康公駒つなぎの欅」と伝えられている。昭和十九年三月に県の天然記念物に指定された。出典は『秩父の文化財』。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。