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武甲山北嶺の雨乞岩

所在地埼玉県秩父郡横瀬町(雨乞岩)
年代伝承
登場—
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

横瀬町の武甲山、頂上から少し下った北の嶺に、雨乞岩と呼ばれる数十丈の高い岩がある。『新編武蔵風土記稿』は、土地の人がここで雨乞いの祭りを行うと必ず効き目があると記している。雨乞岩は宇根から北口へ向かう途中にあり、岩の上の平らな場所に大勢で登り、笛や太鼓のはやしに合わせて雨乞いの歌をうたう。先達がまず一句うたい、全員がそれに続いて声を合わせる。武甲山の北面、丸山を登りつめた先の難所にあるともいい、日照りが続いて村々が水に困ると、農家の人々がここまで登って「武甲の神の大前に雨だんべえ竜王なあ」と祈った。武甲山が雲の帽子をかぶれば雨、中腹に鉢巻をすれば晴れと里の人は言う。

原典より

雨乞岩の下に山の神の祠がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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