竹寺の神送り場─疫病除けの儀式
どんな伝承か
竹寺の奥の院がある金毘羅山の南側、名栗の小殿から登る八幡坂の道筋は神送り場と呼ばれた。伝染病が流行すると、中沢の村人たちは夜中に総出でここへ登り、鉄砲を打ち鳴らして悪病神を名栗の外へ追い出したという。提灯もつけず真っ暗な道を逃げ帰ったのは、暗闇では疫病神が追ってこられないと信じられていたためである。この神送りの風習は、竹寺の祭神である牛頭天王が疫病除けの神であることに由来すると伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行(神山弘・1984年頃(昭和50年代))