宝登山の山名由来と伝説
どんな伝承か
宝登山にはむかしからコンコン様と呼ばれる狐が棲み、夜になると山を下りて荒川へ魚を捕りに来る姿を村人がたびたび見かけたという。機嫌の良い時はコンコンと、不機嫌な時はケンケンと鳴いたと伝わる。この狐信仰がのちに大和武尊の山犬伝説へと結びついていったと筆者は考察する。また宝登山は秣山として草刈り場に使われ、草刈りに入った信心深い村人がどこからか現れた山犬によい草刈場へ案内されたという話も伝わり、この山犬は宝登山のお犬様として火伏せや盗難除けの霊験があるとされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行(神山弘・1984年頃(昭和50年代))