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釜伏峠道に縄を張った秋山村の通行銭

所在地埼玉県大里郡寄居町大字秋山
登場高中集落の住民(旅籠『高中の店』を営んだ家、伝承の話者)、札所十四番の元住職(故人、旅人宿の看板を保管)
出典秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行

どんな伝承か

秩父妙見社の祭りの日、参拝客は往きに釜伏峠を越え、帰りは荒川沿いの道を通る一方通行が習わしだった。峠の入口の秋山村では道に縄を張り、股引をはいた旅装の参拝客から通行料を取ったが、村人は無料で通れたという。峠道には旅人を泊める大黒屋という旅籠があり、釜山神社に近い高中集落の田島兼董の家も『高中の店』と呼ばれ旅人に物を売ったり宿を提供したりしていた。頂上近くの関所跡は、実際には建物のない縄でのとうせんぼ程度のものだったと伝わる。

原典より

この日、峠の入口の秋山村では、峠みちに縄を張り、通行人から幾らかの銭をとったという。—— 秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行(神山弘・1984年(昭和59年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行(神山弘・1984年(昭和59年))

『秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行』は、神山弘が一九八四年に著した伝説探訪の紀行である。越辺川の流域や高麗郷、富士山のある村々、竹寺、武甲山と三峰山、宝登山、釜伏峠と粥新田峠など埼玉県西部の山村を歩き、土地の古老からの聞き書きと『新編武蔵風土記稿』などの記録を交えて、竜や大蛇、天狗、幽霊、将門などの伝説を語る。土地ごとの章に小見出しを立てた随筆体で、著者の前著『ものがたり奥武蔵』で扱わなかった土地を主にとりあげる。

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