井手浦の初祭りと道原の七五三祭り
どんな伝承か
小倉南区井手浦では、氏神である東大野八幡神社の祭礼の日に、各戸が精一杯のご馳走をこしらえ、よその町村の親類や友人を招いて盛大にもてなす。とくに新婚の家では「初祭り」と称して、相手方の親族を招いて歓待するのが習わしである。同じく小倉南区の道原では、十一月十五日に「七五三(ひもとし)祭り」があり、当たり年の子を持つ家が氏神に参る。三歳は髪置き、五歳は袴着、七歳は紐落としの祝いと呼び、子供がここまで育ったことを感謝して、これからの成長を祈る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。