日の出を拝む朔日のお日待ち
どんな伝承か
木屋瀬では町内ごとに、正月と五月、九月のそれぞれ朔日にお日待ちの祭りを営む。三軒ほどが当番につき、その中から座元を選んで天照大神をまつる。供え物にはタケノコの白和え、おからを入れた味噌汁、油揚げを欠かさない。人々は夜が明けきらぬうちに座元の家へ集まり、そろって日の出を拝んで、家内の安全や商いの繁盛を願う。拝み終えると、そのまま祝宴に移る。近ごろは昼のうちに済ませる町内もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。