黒崎疫神社の悪疫退散の祭り
どんな伝承か
黒崎の菅原神社の境内にあった疫神社は石の祠で、九月十三日の夕方から人々が祭り料理を持って集まり、疫神様に供えたうえで持参のゴザやムシロを敷いて直会をする。この社は天保五年の夏にこの土地で悪い病が流行したとき、それを追い払うために勧請したと伝えられ、以来、悪疫の退散を祈る祭りとして続いてきた。太平洋戦争中に菅原神社とともに岡田神社へ移された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。