母原東大野八幡の駕輿丁当番
どんな伝承か
小倉北区の藍島では全戸が五社宮の氏子として仕えてきたが、近年は他宗教に改める家もあり、そうした家は氏子から外れ、祭礼費は氏子の寄付でまかなわれている。同区の馬島は全戸が八幡神社の氏子で、祭りの費用は町費から出る。小倉南区母原の東大野八幡神社は五五三戸の氏子を抱えるため、秋の大祭で神輿を担ぐ駕輿丁の奉仕は当番制で、井手浦の氏子四五戸には三年に一度番が回ってくる。氏子の範囲は井手浦のほか母原・新道寺・石原町・木下・市丸・小森・呼野・矢山に及ぶ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。