石臼にされた巨石のたたりと熊石権現
どんな伝承か
水沢の天池にある赤城社の境内には、熊石権現と呼ばれる石の祠があり、中には小石が四十八個納められている。昔、村に熊石という大きな石があり、村人はこの石から石臼を四十八個こしらえた。ところがその年の夏に大洪水が起こり、誰言うともなく熊石のたたりだと噂されるようになった。そこで村人たちは四十八個のかけら石を拾い集め、祠に祀ったという。
原典より
むかし、ムラに熊石と呼ばれる巨石があり、ムラ人がこの石で四八個の石臼をつくった。—— 十日町市史 資料編8 民俗(十日町市・十日町市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
十日町市史 資料編8 民俗(十日町市・十日町市史)
『十日町市史 資料編8 民俗』は、十日町市の市史資料編の民俗の巻であり、ここにはそのうち第二節「伝説」を収める。市内に伝わる伝説を木、石・岩、水、塚、坂・峠・山、祠堂、家・ムラの七つに分け、遊行上人にお札をもらいに来た木、片目の魚がすむ七ツ釜、新田義貞の挙兵にちなむ観音塚や竜王様、弘法清水などの梗概を記す。冒頭に伝説と昔話の違いを説く解説を置き、話を梗概にとどめたことと別冊『十日町の昔ばなし』の参照を断る。