屁で姑を飛ばしたへひりおなご
どんな伝承か
豊後の国高次の里に、器量よしだが激しいおならをする「へひりおなご」と呼ばれる娘がいた。府内の町へ嫁いだ後、姑と向き合っていた際に我慢できずおならを放ち、姑を居間から庭へ吹き飛ばし、大根の葉にしがみついた姑を尻をすぼめてまた居間へ引き戻すということを繰り返し、とうとう大根を引き抜いてしまった。怒った姑に追い出され、夫とともに家出した夫婦は道中、竹竿を借りて放屁で梨の実を大量に落として反物売りを驚かせ、その隙に反物を持ち去って元手とし、後に村一番の金持ちになったという。
原典より
竹おこはクルクルと宙を廻つて飛び上がり、バラバラと梨が落ちて来ました。—— 大分県の民話 第1集(土屋北彦・大分県の民話シリーズ) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大分県の民話 第1集(土屋北彦・大分県の民話シリーズ)
『大分県の民話 第1集』は、大分県に伝わる伝説と昔話四十四話を収めた民話集である。杵築・国東・玖珠・久住・日田・大分などの土地にまつわる城主の姫の悲話、地蔵や御名号の霊験、大蛇やカッパのたたり、馬鬼退治、大友・島津の合戦の話に、亀の報恩、瓜姫、山うば、猿と蟹などの昔話を交え、方言の語りのままの話も含む。最後に、八百屋お七の恋人吉三郎が杵築の旅籠の主の勧めで八坂村白水に正寛寺を建てた由来を置く。