寛文の頃に経を納めた上日野沢の経塚山
どんな伝承か
秩父郡皆野町上日野沢の経塚山について、『武蔵国郡村誌』は次のように記している。東西の二峰に分かれ、高さは百五十丈、周囲は不詳。村の南方にあり、嶺上から三つに分けて、東は下日野沢村に、西北は本村に、南は久長村に属する。山脈は阿熊山に連なり、村の北から登って高さ十八町。寛文の頃、この山に経文を納めたと口碑に伝える、という。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。