経を埋めたと伝わる山田の経塚山
どんな伝承か
秩父市山田の経塚山について、『新編武蔵風土記稿』は次のように記している。この山は村の東寄りにあり、昔ここに経を埋めた所だという。山の上には五、六十年前まで供養の石碑が立っていたが、いつの間にかなくなってしまったと伝える。
原典より
『新記』は経塚山と題して、「村の東よりに、古へ経を埋めし処にて、山の上に五六十年まで供養の石碑ありしかど、いつとなく失ひしとぞ」と記している。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。