歯痛に効く真っ赤な赤地蔵
どんな伝承か
熊谷市村岡、熊谷から東松山へ向かう道の脇に、赤いものを塗られて真っ赤になった地蔵が立ち、赤地蔵と呼ばれている。今では塗ることはしていないが、色がしみ込んで赤いままなのだという。痛む歯に赤いベンガラを付けると歯痛が治るという信仰があったといい、いまも赤い布の奉納旗が立てられている。十月三日には地蔵を管理する家で団子を供えているという。
原典より
赤いベンガラを痛む歯につけると、歯痛がなおるとの信仰があったそうで、今でも赤い布の奉納旗があがっている。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。