聖天様が嫌う長井十二郷の酒造り
どんな伝承か
熊谷市妻沼(旧大里郡妻沼町)、長井庄の妻沼村には聖天の霊場がある。長井十二郷と呼ばれる十二か村の産土神である聖天様が酒を嫌われるといわれ、そのため十二か村では酒を造らないという。
原典より
長井十二郷とて十二ヵ村の産土神聖天様がきらい給うとて十二ヵ村は酒をつくらぬという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。