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久高島の五穀と鷲が運んだ稲種

所在地沖縄県南城市知念字久高
年代神話時代(おもろ・由来記の伝承)
登場アマミキョ、始祖
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

少なくとも沖縄本島では、住民が稲の種を携えて入って来たのではなかった。おもろの一章によれば、アマミキョは彼らの始祖の名であったようにも取れるが、その子孫もしばらくは同じ名で呼ばれていたらしい。島の東南部にある久高という属島の浜に、白い小甕に入って寄って来た五つの種子の中には、シラチャネすなわち稲の種だけが欠けていたので、アマミキョは天に祈って鷲をニライカナイに遣ってこれを求めさせたところ、三百日目に三穂をくわえて戻って来た。初めてその種子を蒔いた田を三穂田といい、知念玉城の親田であるという。久高はもとより砂地で水の乏しい島で、白種を蒔くことができなかったためである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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