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薩摩黒島の神木蒲葵

所在地鹿児島県鹿児島郡三島村大字黒島(黒尾大明神)
年代不明(三国名勝図会)
登場—
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

三国名勝図会巻二十八に、黒島の黒尾大明神は御神体が大小の石十三で、社の山には蒲葵が多く、土人は神木としてその落葉をも取らないとある。同じ島の管尾大明神、あるいは黒島大明神ともいうものは、海岸に接して蒲葵が多く、土人は神木として伐り取ることを禁じている。昔はこの木が山中の処々に多かったが、皆伐り尽くして神山の外に残す所は無いとも記す。柳田は、隣の竹島や俊寛を祭る硫黄島などでも事情は似たものであろうといい、僅かに神の杜の森厳によって盗伐を制止しえたのはむしろ哀れであると述べている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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