豊後瓜生島の陥没
どんな伝承か
柳田国男が紹介する豊後・瓜生島の陥没伝説。市場氏が郷土趣味雑話として採録したもので、石像の顔が赤く塗られたことが島の沈没の前兆になったという型の話である。実際には慶長元年閏七月に起きた地震による陥没という史実を土台に、後の世に沈没伝説として語り継がれたものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。