真澄が諏訪近くで迎えた天明四年の正月
どんな伝承か
菅江真澄は天明四年の正月を、信州諏訪の近くで迎えたらしい。真澄自身は「諏訪の海」という一巻の紀行を記したと伝えられるが、その本は今もどこからも見つかっていない。真澄はこの年の六月に洗馬を発って戸隠に参詣し、七月末には北信へ向かったことが「来目路の橋」という紀行に詳しく記されている。
原典より
天明四年の正月は信州の諏訪近くで迎へたらしい。—— 定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。