佐須奈のナモシの掛声
どんな伝承か
モチューは佐須奈の女の上張りで、仕事着にも用いる。ナモシという掛声を呼ぶこともある。佐須奈では盛んにナモシといい、またナモともいう。ナモは外部の者に対する社交の言葉で、いわばそこから来たかとも聞いている。あるいはナモシはナモの略で、饗応する者の言葉であるともいう。またこの村に新しく土着する者を、世間では入寄留者と呼ぶという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。