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烏賊が念仏を聴聞に来る話

所在地長崎県壱岐市芦辺町芦辺浦
年代不明(伝承)
登場柳田国男、土地の人、採録者
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

壱岐で聞いた話で後々まで屡々思い出すのは、烏賊が十月十日の夜の念仏を聴聞しに来るといって、その頃に浜で毎年たくさん捕られるという話である。これは芦辺浦の東南の海岸の話だが、同じ話はまた隠岐にもあった。島後の東郷のある浦にはそれで有名な念仏堂があり、島前の浦郷にも烏賊が由良姫様の祭礼に群をなして参詣するという話があった。今はよほど不信心になっているだろうが、顕著な事実だからまだ知っている者が多い。他でもこの話は時々聞くようだと柳田は記している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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