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下駄をはく者のいない小下田村

所在地静岡県伊豆市小下田
年代明治43年5月22日
登場柳田国男
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

小下田は一村が絶壁で浜がほとんど無い。僅かな海端に人家があって、ここに一村の漁舟を置く。村は高い丘の上にあり、田もあるが養蚕を主として、一村で一万石の繭を出す。この村にも本年から所謂商会ができたが、商人の泊るべき家が無く、村の会所という堂のような建物の中で寝るのだという。村の道は石高くて、下駄をはく者は一人もいない。山の頂上まで畠と人家とがある。伊豆第一の僻村と言った人がある。気の毒な話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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