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若狭佐伎治神社の太刀振

所在地福井県大飯郡高浜町(佐伎治神社)
年代不明(六月上酉日大祭)
登場氏子たち
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

若狭高浜町の県社佐伎治神社では、以前は六月の上の酉の日の大祭に太刀振という式があり、氏子たちが刀を抜いて撃ち合いをしたあと、口々に「だいじりうつた」と叫んだという。この社の祭神は素盞嗚尊ほか二神で祇園祭には違いないが、祭の式は津島天王とは異なっている。柳田は、伴信友のような学者までがこの社を式内社と主張しながら「だいじりうつた」を尾張からの模倣と説くのは理屈に合わないと批判し、だんじりの語を牽き出す神祭が中部諸国に広くあることから、賑やかな祭の背後に殺伐な昔語りが潜んでいたと見ている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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