トップ > 埼玉県の伝承 > 春日部市

参道の草むらから蛇が這い出た春日部八幡

所在地埼玉県春日部市粕壁(春日部八幡神社)
年代明治〜昭和初期
登場社司押田由太郎
出典行楽と史蹟の武蔵野

どんな伝承か

粕壁町の総鎮守、春日部八幡神社の社司の話では、彼が初めて社司として仕えたころ、神木の大銀杏へ続く表参道の両側には小笹や雑草がびっしり茂っていて、参拝に訪れた人々は、その草むらからにょろにょろと這い出してくる蛇の姿に肝を冷やしたものだという。当時は社地一帯を数十株の巨大な樅が覆っていたが、それらも枯れて姿を消し、古木は大銀杏のほかに杉と松がわずかに残るだけになった。それとともに、蛇の姿も少なくなったということである。

原典より

此宮は、現在粕壁町の總鎮守として五百七十餘戶の氏子の崇敬の的となつてゐるが、押田氏が始めて社司として此宮に仕職した頃には、その神木まで来る表參道は、小笹や雑草が兩側を埋めて密生し、…—— 行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・1937年(昭和12年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・1937年(昭和12年))

『行楽と史蹟の武蔵野』は、寺島裕が昭和十二年に著し、新生堂から発行した武蔵野の史跡探訪記である。狭山丘や山口貯水池の周辺から、行田・粕壁・生田・淀橋・中野・柴又・多摩御陵などの社寺、城址、古戦場、塚を歩いて訪ね、交通の便とともに由緒や伝説を記す。小橋一太と新井堯爾の序文、著者の自序を巻頭に置き、前著「史蹟の武蔵野を探ねて」に続く行楽案内として土地ごとの短い節を連ねる。

種別から探す

蛇怪異

春日部市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『行楽と史蹟の武蔵野』の伝承