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天井裏に立ち並ぶ守護神の御幣

所在地高知県香美市
年代現代
登場著者、太夫、家祈禱を執り行う宗教者
出典異界巡礼

どんな伝承か

著者が高知県の物部村の旧家で行われた家祈禱という神祭りを見学したときのこと。その家は天の神様や御崎様といった、家を守護する数多くの神々を代々祭ってきた家であった。太夫と呼ばれる数人の宗教者が雇われ、祭りの準備にかかっているとき、家の主人がハシゴを持ち出して部屋の一角の天井板を移動させ、太夫とともに暗い口を開けた天井裏へ入り込んだ。興味を覚えて続いた著者は驚いた。天井裏の要所要所に、数え切れないほどの神の依代である御幣が立ち並んでいたのである。主人は煤けた古い御幣をかき集め、太夫が新たに切った御幣を立て並べていった。天井裏は家の守護神たちの棲む空間であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

異界巡礼(小松和彦)

『異界巡礼』は、小松和彦が著した民俗学の論集である。狐が人に化ける方法と如意宝珠、蓮如絵伝の異人、鬼退治譚と怨霊、家の盛衰をめぐる民話、夢信仰、巫女と陰陽道、洞窟や龍宮の他界観、人を神に祀る信仰、神隠しなどを、昔話・説話・絵巻・お伽草子と高知県物部村などでの調査をもとに論じる。論考と随想を部に分けて並べ、「民俗のランドスケープ」の部には妖怪、凧上げ、祓い、霜月祭り、呪い人形をめぐる小文を収める。

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