着浜に漂着したうつぼ船
どんな伝承か
富津市竹岡の海岸は着浜と呼ばれる。昔、高貴な婦人が虚船に乗せられてここへ流れ着いたことによる地名だと伝えられる。土地の者が救い出すと婦人は身重で、この地で男の子を産んだが、母子ともまもなく病で世を去ったという。近くの御門という地名もこれにちなむといい、王子社の祠は死んだ子をまつったもの、傍らの塚は二人の墓と伝えられていた。着浜は著浜・津浜とも書き、流れ着いたのは大友皇子だとする伝えもある。中世の造海城の船着き場だったとする説もある。
原典より
富津市竹岡の海岸を着浜というが、これは昔、高貴な婦人が虚船に乗せられてここに漂着したことから起った地名だと伝えられる。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。