鳥追ひ
どんな伝承か
布施村の鳥追いの祝詞は、その声色と歌詞によっていろいろに歌われてきた。「舞ひ込んだ、舞ひ込んだ、お宝が舞い込んだ。千両・万両儲けて蔵建てて」と囃し、また「へーの八つのへーへー、子持鳥が寝てゐて、たち鳥に追ひつ飛ばされて」とも歌う。この地に布施行が下った頃の遺風だと言われている。一説に鳥追いは五穀を妨げる鳥を追う呪唄であり、『日本書紀』の保食神の条に五穀の起こりが見え、崇神紀には御諸山の嶺から網を張って粟を食う雀を逐ったとある。当時歌われた鳥追いの祝詞は「青陽唱話」に長く記載されている。
原典より
鳥追ひの祝詞は、その声色と、歌詞とに因つて、いろいろに歌つてきた。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。