帝釈様の井戸
どんな伝承か
二宮村や長柄村などでは、無用の長物という意味に「桜谷の帝釈様の井戸」という俚説を用いている。これは日吉村桜谷区にある帝釈山禅定寺の、庭の後ろの乾いた空井戸を指しているのである。昔からこの地方では、不浄に用いた廃物をこの井戸の中に捨てる風習があった。すなわち、無用の廃物は桜谷の帝釈様の井戸に捨てられるという意味から、この特殊な俚諺が生じたのだということである。
原典より
二宮村、長柄村などで、無用の長物といふ意に、『桜谷の帝釈様の井戸』といふ俚説を説いてゐるのは、日吉村桜谷区の帝釈山禅定寺の庭後の乾空井戸を指してゐる。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。