三夜盛
どんな伝承か
飯を枕のように盛ったものを「三夜盛」という。これは、一月・五月・九月に二十三夜待ちの際に集まって飯を食べ、酒を張り、最後に飯を黒漆の大きな椀に五合も山のように盛ったものを一郷の諸人に並べ、食いきれない有様があった時には手を打って高く笑う――そうした風習が俚俗に残ったもので、今はただ三夜盛という俗言だけが言い伝えられているのだという。「南総俚俗」の伝えるところである。
原典より
飯を枕になすごとく盛りたるを、『三夜盛』といふのは、一・五・九月に、二十三夜待ちの際に集つて飯を食べ、酒を張り、最後に飯をば黒漆の大きなる椀に五合も山のごとく盛ったものを、一郷の諸人に並べて、食ひむし難い有様があった時に…—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。