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二十三夜待ちの三夜盛

所在地千葉県長生郡長生村宮成
年代伝承
登場—
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

飯を枕のように盛ったものを「三夜盛」という。これは、一月・五月・九月に二十三夜待ちの際に集まって飯を食べ、酒を張り、最後に飯を黒漆の大きな椀に五合も山のように盛ったものを一郷の諸人に並べ、食いきれない有様があった時には手を打って高く笑う――そうした風習が俚俗に残ったもので、今はただ三夜盛という俗言だけが言い伝えられているのだという。「南総俚俗」の伝えるところである。

原典より

飯を枕になすごとく盛りたるを、『三夜盛』といふのは、一・五・九月に、二十三夜待ちの際に集つて飯を食べ、酒を張り、最後に飯をば黒漆の大きなる椀に五合も山のごとく盛ったものを、一郷の諸人に並べて、食ひむし難い有様があった時に…—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年))

『日本伝説叢書 上総の巻』は、藤沢衛彦が大正六年に編んだ上総国の伝説集である。夷隅・長生・山武・市原・君津の五郡にわたり、地名の由来、社寺の縁起、城と武将の事跡、大蛇や狐つきの怪異、俚謡や民間の風俗を、口碑や『総国誌』などの地誌から集める。巻頭に著者の序と緒言を置き、上総国と郡の名義を説いたのち、郡ごとに町村の所在を添えた見出しで一話ずつ並べる。

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