七夕の松
どんな伝承か
安房郡國府村大字本織の延命寺の仏殿の庭に、古松が一株ある。今の松は後に植え替えたものというが、これは昔、延命寺の僧が七夕を祈って精進し、その報恩のために松を植えて七夕を祭ったものだと伝えられている。また仏殿の前、西の方にはひむろの古木があり、碑に清涼殿と彫られている。その碑の後ろには、昔この地の和尚が求聞持の法を修する際、意を決して一七日のあいだ籠ったが、法を果たさずに退いて故郷へ帰り、そのことを恥じて自ら薪を積み、その上に坐して身を焼き、寂を遂げたという。その墓の木であるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。