トップ > 千葉県の伝承 > 南房総市

宝樹寺に残る丸氏代々の古墓

所在地千葉県南房総市丸本郷(宝樹寺)
年代保元・治承の頃
登場丸信俊、山下定包、頼朝の丸御厨巡視を先導した一族、神余景貞を弑し丸氏に討たれた
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

丸村本郷の宝樹寺の境内に古墓七基があり、丸氏代々の墓と言われている。磨滅した五輪塔の部材が三個から六、七個ずつ安置され、誰の墓か判るものもあるという。丸氏は保元の乱で源義朝の軍に従って院の御所の門を攻め、一族の丸太郎が射手に当たって脇立を射られたと『保元物語』にある。治承四年九月に源頼朝が丸御厨を巡視した際は一族の五郎信俊が先導した。その後、信朝の代に、山下定包が主君神余景貞を弑した無道を憎み、里見義実と謀って軍を挙げてこれを討った。後に山下の地を安西氏と争い、景春の軍に滅ぼされたと『房総軍記』は伝える。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

種別から探す

古墓

南房総市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説叢書 安房の巻』の伝承