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福は内の一声で去った鬼の田植

所在地新潟県佐渡市黒姫(鬼田)
出典日本伝説名彙

どんな伝承か

昔、この田には毎年五月四日の夜中になると鬼が来て、田植えをしてくれたという。ある年、主人の留守をよいことに家来の者がひそかに見に来たところ、鬼たちが田植唄を歌うのに興じ、つい「福は内」と声を上げてしまった。鬼はそれに驚いて逃げ出し、以来二度と来なくなったと伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))

『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。

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