灰汁無蕨
どんな伝承か
市原郡明治村の西国吉に灰汁無蕨がある。かつて空海が日暮れて通りかかり、民家に宿を求めた。老婦が差し上げるものがないというと、僧は林の中から蕨を採って食べよといった。取って来て灰汁を取らずに料理すると味がよかった。それから今も、灰汁出しをせずに食べられるという。市原郡誌の伝えである。同じ甘蕨の話は、福島県伊達郡牛田村や岩手県江刺郡米里村などにも伝えられている。
原典より
會て空海が日暮れて通りかかり民家に宿を求めた。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。