皆川と北条の戦死者を葬る千人塚
どんな伝承か
天正十四年、北条氏政の大軍を皆川山城守が角道ヶ原で迎え撃ち、北条方九百人、皆川方四百人が討死した。下都賀郡皆川村岩出、いまの栃木市岩出町には、その戦死者を葬った墳が十三ある。なかでも最も大きいものを千人塚と呼び、毎年陰暦七月十六日に供養の勤行が営まれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。