昔、漁夫の溺死した者千人を埋葬した処といい
どんな伝承か
海上郡本銚子村の川口の千人塚も、昔、漁夫の溺死した者千人を埋葬した処だといい、塚の上に石地蔵が建っている。海上郡誌の伝えである。同じ千葉県では山武郡片貝村の千人塚が、慶長六年の海嘯の溺死者を葬ったものと伝えられており、海に臨む村々には、まとめて葬られた水死者を祀る塚が残されている。なお長野県南佐久郡臼田町のように、千人が並べるほど広いから千人塚と呼ぶという例もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。