城山の大蛇(その二)
どんな伝承か
千葉県東庄町小南の城山には、姿を自在に変える大蛇が棲んでいたという。ふだんは寺の奥の院にある鉄牛禅師の墓石にとぐろを巻き、高いびきをかいて眠っていたが、干潟八万石が大水害に見舞われるとその水を一気に呑み干し、日照りが続けば寺の裏手の大松に登って雲を呼び、雨を降らせて田畑を潤したという。おかげでこの一帯には農作物を食い荒らす野ねずみも一匹もいなかったと伝えられる。福聚寺の東北にある塚は弁天様と呼ばれ、大蛇を祀った場所として雨乞いの祈願が行われてきたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東庄町史 下巻(東庄町)
東庄町編『東庄町史 下巻』を全15話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。