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えんこう淵で網を破った化けアメゴ

所在地高知県高知市(えんこう淵)
年代現代
登場伊之助、川漁をした人
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

高知県土佐郡鏡村(現高知市鏡)の大野に、伊之助という川猟好きの人がいた。今から七、八十年昔、いつものように投網を提げてアメゴを取りに行ったが、網を打っても掛からない。川を上へ上へと遡り、えんこう淵まで来て網を投げると手ごたえがあった。太いアメゴが白い腹を光らせて掛かったように見えたが、たぐるうちに木のほたのようになり、火見せの男と引き寄せると、尺五寸もありそうなアメゴの歯が一本だけ網に掛かって外れない。鎌を貸せと言うと同時に網が弾かれ、大穴が開いた。えんこうの仕業だと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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