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屏風立の山に響く天狗さんの囃子

所在地群馬県安中市松井田町横川(屏風立)
年代昭和十二年
登場渡辺寅蔵
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

松井田町の国鉄横川駅の手前、妙義山の隣に屏風立という山があり、木山と呼ばれてケヤキや梅の大木が茂っている。木こりの渡辺寅蔵が聞いた天狗のお囃子は、六月から九月ごろ、二か月に一度ほど、どんよりと薄曇りの日の夕方七時ごろから明け方三時ごろまで続いた。遠くなったり近くなったり、かすかになったかと思えば、耳をくすぐるように大きく響く。笙や三味線のような、楽しく浮き立つ音色だったという。近くの人は天狗さんの囃子と呼び、今でも聞こえるといわれた昭和十二年の話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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