トップ > 石川県の伝承 > 白山市

山中の怪我や死を招く天狗の剣

所在地石川県白山市白峰
年代現代
登場報告者
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

天狗が加える危害のうち、石川県石川郡の白峰村では「天狗の剣にかかる」ということを説く。山中で原因不明の怪我をしたり死を遂げた場合、天狗の剣術の剣にかかったためだとするのである。戦後間もない頃、白峰の女土工が朝の仕事始めに転倒して太股を打ったが、気にもかけずセメント袋を担いで一町ほどの山道を登った。仕事場で袋を下ろして太股に触れると出血しており、モンペには異常がないのに太股が鋭利な刃物で切られたように深く裂けていた。同じく戦後、白峰の女土工が谷川へ水を汲みに下りたまま帰らず、同僚が見に下りると頭を粉砕されて死んでいた。平坦地で落石の様子もなく、これも天狗の剣にかかったに違いないと噂されたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

種別から探す

天狗の八つ裂き

白山市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』の伝承