私が二〇歳の頃、一ヵ月位病気でふせっていた事があった
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どんな伝承か
那覇市に住む女性が二十歳の頃、一ヶ月ほど病気で臥せっていたことがあった。その頃飼っていた猫を、片時も離さず車で旅行に連れて行ったり、買い物にも肩に乗せて行ったりして可愛がっていた。夫は仕事で忙しく出張も多く、臥せっている間はほとんど猫と二人だった。女性が寝ている間、猫は一日中でも布団にもぐり込んだり枕元に座ったりして、空腹の様子を見せなかった。やっと床から這い出して買い物に出かけようとすると狂ったように鳴き、初めて空腹を訴えた。じっと傍を離れず身を案じていたような猫の目が忘れられないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)
松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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