夜中に西へ上る大きな太陽
どんな伝承か
多摩市での話。語り手が土地で百姓をしていた頃は体で働き、麦を蒔くにも夜中の十二時くらいまでかかった。自動車も通らない時分で、輪の二つある荷車で肥しを運んだ。すると十二時頃になると、西の方にこんなに大きな太陽があがるのだという。それはムジナが見せるのだと言われていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))
『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。