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ボラに化けた狸と清造の逆だまし

所在地高知県高知市仁井田
年代現代
登場清造、体験者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

仁井田の清造は、高知の町の会社へ自転車で通っていた。ある夏の夕方、東孕の端を回ったところで海を見ると、夕立のように一面が波立ち、大きなボラが跳ねていた。家へ戻って投網を取って引き返し、網を打つとずしりと手応えがあったので持ち帰ったが、翌朝見ると木の葉や木くずだった。一週間ほどして同じ所でまたボラが跳ねていたが、清造は網を取ってくると叫んだだけで帰り、晩酌をして寝てしまった。翌朝、家の池で音がするのでのぞくと、小さな狸が懸命に水をはねさせていた。だまされた狸が家まで来て、夜明けも忘れていたのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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