戦死を告げた叔父の写真の黒い影
どんな伝承か
昭和十九年の夏ごろ、報告者の叔父の戦死の知らせが届き、遺骨が送られてきた。添えられた戦友の手紙には、叔父は橋の上で腹に焼夷弾を受けて亡くなったと書かれていた。ところが、その知らせが来る少し前に叔父から届いた手紙に同封されていた写真を見ると、ちょうど腹のあたりが破れたように、黒い影がくっきりと写っていたという。この話は『現代民話考』第二巻にも取り上げられている。
原典より
中学校一年生が学校から離れた城中山でキャンプした時、キャンプファイヤーで火を燃やし、歌ったり楽しいゲームをしていた。—— 現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))
『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。